オフライン広告は、広告の中でもインターネット以前から存在する伝統的な広告です。新聞広告から屋外広告、テレビCMに至るまで、様々な形態を持つオフライン広告。それらの特徴や種類、そして成功へのポイントについてやさしく解説していきます。デジタル広告とは違った価値を持つオフライン広告について理解し、ぜひ、ビジネスやプロジェクトに活かしてください。
オフライン広告とは
オフライン広告とは、デジタル広告(オンライン広告)を使わない広告手法です。オフライン広告は、認知度を高めたり、企業イメージを高めたりするのに効果的ですが、活用方法により顧客獲得に強みを持ちダイレクトマーケティングにも有効な広告です。
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オフライン広告サービスの種類
オフライン広告には、主に8つの種類が存在します。
交通広告
交通広告は、バス、電車、タクシー、地下鉄など公共交通機関を利用して行われる広告です。交通機関を使って移動する人は多く、鉄道だけに絞っても、2020年度は国内でのべ177億人が利用しました。このため、交通広告は多くの人々の目に留まり、ブランドの認知度を高めるのに役立ちます。
屋外広告
屋外広告は、ビルや道路沿いに設置された看板・ポスターが代表的です。自動車や人通りの多いエリアに設置されることが多く、ブランドや製品の大規模な露出を実現します。屋外広告は、通行人の注意を引きつける視覚的な魅力と、印象に残るインパクトが重要です。
テレビ広告
テレビ広告は、テレビ番組の間に放映されるCMやテレビショッピングの番組などのことです。近年では、通常の番組のフォーマットの中で商品やサービスの宣伝も盛り込む「インフォマーシャル」という手法も注目されています。テレビ広告は、幅広い層にリーチすることができるだけでなく、映像と音声を組み合わせて情報を伝えることができるため、視聴者の記憶に残りやすいです。
雑誌広告
雑誌広告は、特定の趣味や興味を持つターゲット層にアプローチするのに適しています。読者の関心を引きつけるビジュアルやメッセージを含むことが一般的です。テレビや新聞と比べて、露出が長く持続することも雑誌広告の特徴です。
新聞広告
新聞広告は、新聞に掲載する広告で、現在では、特定の地域や年齢層に影響力を持つ媒体です。信頼性の高い広告媒体と見なされやすいのがその特徴です。日本の新聞の発行部数はピーク時の1997年から減少していますが、2022年の時点でも3000万部あります。
ダイレクトメール(DM)
ダイレクトメールは、ターゲットとなる顧客に直接印刷物などを送る広告手法です。個別の顧客データを基にパーソナライズされた内容を提供することができ、高い反応率を期待できます。ただし、郵送コストやデータベースの管理が必要になります。
フリーペーパー
フリーペーパーは無料で配布される情報誌で、多くの場合、地域の店舗やイベントに関する広告が掲載されています。無料であるため多くの人々の手に取られやすく、地域密着型の広告に効果的です。
チラシ
チラシは、製品やサービスに関する情報を印刷し、広く配布する紙の広告です。店頭配布や郵便配達、掲示板など、さまざまな方法で一般に配布されます。チラシの代表例としては、新聞折り込みチラシがあげられますが、店舗集客など、目的によってはチラシが広告として効果を発揮する場面がまだまだあります。クーポンや割引情報を盛り込むことで、行動を促すことができます。またカタログ通販や各種会報誌へチラシを封入する同封同梱チラシも、ダイレクトマーケティング企業中心に活用がひろがっています。
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オフライン広告のメリット
さまざまな種類があるオフライン広告ですが、それらには、いくつかの共通したメリットが存在します。
媒体の影響力を活用できる
オフライン広告を通じて伝えられる広告は、信頼性が高いと感じられ、幅広い消費者の関心や好意を引き出しやすい傾向があります。例えば、テレビ広告では、放送局の信用や番組の人気が広告にも反映され、企業やサービスの品質を間接的に証明することになります。同様に、交通機関の広告は、公共性や安定性のイメージとともに消費者に届くため、広告の内容についても安心感を印象付けやすくなります。
広範囲の人にアプローチしやすい
広範囲の人にアプローチしやすいことも、オフライン広告の見逃せないメリットです。オフライン広告は多くの場合、テレビ、ラジオ、新聞などのマスメディアを通じて行われるため、非常に多くの人々にリーチすることが可能です。これらのメディアは様々な年齢層や興味を持つ人が日常的に触れるため、幅広いターゲット層にアプローチすることができます。その結果、消費者が購入を思い立ったときに最初に想起してもらい、選ばれる可能性を高められます。
大きなビジュアルで訴求できる
新聞、テレビなどのオフライン広告では、オンライン広告よりも大きな面積を使った広告が可能です。例えば、雑誌や新聞の見開き2ページを使った広告は、広告のビジュアルやメッセージを大きく鮮明に表現でき、読者の注意を引きやすいです。テレビ広告では、画面全体を使った視覚的にインパクトのある広告を展開できます。大きいビジュアルは、注意を引き付け、記憶に残りやすいため、通常のオンライン広告よりも強く訴求することができます。
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オフライン広告のデメリットとその対策
オフライン広告は、メリットだけでなく、デメリットも存在します。重要なのは、メリットがデメリットを上回るようにすることであり、デメリットに対する効果的な対策を取っていくことです。ここでは、主なデメリットを3つ解説します。
リアルタイムでの更新が難しい
オフライン広告のデメリットの1つは、リアルタイムでの更新が難しい点です。一度広告が掲載されると、デジタル広告のように簡単にメッセージや情報を変更することは困難です。これは、消費者の反応に応じてキャンペーンを柔軟に調整したい場合に制約となります。対策としては、広告内容を慎重に検討することや、事前に複数の広告を用意しておき、1つ目の広告の効果に応じて次の広告の取捨選択をするといった計画が重要です。
ターゲットを絞り込みにくい
前述の「広範囲の人にアプローチしやすい」というオフライン広告のメリットは、裏を返すと、特定のターゲット層に集中的にアプローチするのが難しいというデメリットにもなります。その結果、広告投資の効率が低下し、期待通りの成果を得られない場合があります。
この問題への対策としては、ターゲット層が頻繁に閲覧する専門雑誌や特定の媒体を選定することが重要です。例えば、特定の趣味や業界に特化した雑誌は、その分野に興味を持つ特定の読者層に直接リーチすることができます。
広告費用が高額になりがち
オフライン広告は、広告費用が高いケースが多いことはデメリットです。例えば、全国紙の新聞への広告やゴールデンタイムのテレビCMは特に高額で、ボリュームにもよりますが、数百万から数千万円以上になります。対策として、なぜオフライン広告を打つのかを明確にし、投資対効果をできるだけ定量的・定性的に把握できるようにすることが重要です。
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オフライン広告の事例
オフライン広告の基本を押さえたら、具体的にどういった広告事例があるのかを見ていきましょう。ここでは、テレビのインフォマーシャル、チラシ、公共交通機関の中吊り広告の具体例と効果をご紹介します。
テレビでインフォマーシャルを放映、2倍以上の反応を獲得
商品やサービスについての情報を発信し、購買意欲を高めるためのテレビCM・インフォマーシャルもオフライン広告の一種です。インフォマーシャルはテレビCMよりも放送尺が長いため、番組編成の自由度が高いのが特徴です。
ニッセンでは、ある機能性サプリをこのインフォマーシャルで広告しました。それまでは、120秒のインフォマーシャルを実施していた商品でしたが、なかなか視聴者からの反応を引き出せずにいました。そこで、他の広告主と制作費を按分する「協賛型(キャラバン)」のスキームでインフォマーシャルの長さを29分と長尺にし、年配夫婦の体験モニターの話を盛り込み、オファーを変更してお得感を打ち出したところ、コストあたりの消費者の反応が、以前の2倍以上の成果となりました。
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オフラインのチラシでWEBより圧倒的な定期購入率に
天然ミネラルウォーターの通信販売を行うとある企業では、オフライン広告としてチラシを使ったところ、顧客が定期購入へと移行した割合を、WEBメディアよりも圧倒的に高めることができました。要因としては、顧客属性が紙メディアにマッチしている点と、チラシは気になったら手元に置いておいて何度も見てもらいやすい点が挙げられます。この企業ではWEBも活用していますが、バランスを見ながらオフライン広告と組み合わせて運用しています。
公共交通広告の中吊り掲出でスタートアップ企業の信頼性向上
東京都内を走る公共交通機関には、中吊り広告というオフラインの広告枠があります。そこに出稿したとあるスタートアップ企業では、代表のFacebookに「中吊りを見た」というコメントが多数寄せられ、そこから複数件の成約に直接つながりました。さらに、代表の年齢が20代と若いため、それまでは商談をしても相手に二の足を踏まれるケースがありましたが、公共交通機関に掲載されたという事実は見込み顧客から信頼されやすくなり、商談が成立しやすくなりました。
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オフライン広告の成功のポイント
オフライン広告の成功には、緻密な戦略と実行が不可欠です。その中で特に重要なのが、以下の三つの要素です。
クリエイティブの品質にこだわる
オフライン広告の成功には、広告の中身=クリエイティブの品質が重要です。オフライン広告は多くの人に見られるため、ビジュアルやキャッチコピーの内容がいまいちであれば、ネガティブな影響を与えかねません。魅力的で明快なビジュアルと、分かりやすく心に残るキャッチコピーは、消費者の関心を惹き、ブランドイメージを向上させるカギとなります。
効果を分析し改善を重ねる
オフライン広告を実施した後は、効果分析と継続的な改善が不可欠です。広告の反応を分析して、得られた知見を次の広告戦略に活かすことで、全体の成果を高めていくことができます。継続的な分析と改善により、より効果的なメッセージを伝え、ターゲットとの関係を深めることができるのです。
戦略的なメディアの選定
戦略的なメディア選定も、オフライン広告の成功のカギです。例えば、費用対効果を重視する場合、新聞掲載、チラシ、DM、インフォマーシャルなどが有効です。一方、認知度を高めるようなブランドリフトを目指す場合は、テレビCMや雑誌などの媒体が適しています。ターゲットや目的に合ったメディアを選ぶことで、広告の効果が最大化し、消費者と効果的なコミュニケーションができます。
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