折込チラシの費用対効果は?反響率の計算方法や向上させるポイントを解説

Web広告が主流となってきた現在においても、折込チラシは依然効果的な広告手段です。特に新聞折込チラシは、主婦や高齢者など、継続的に新聞を購読している層に高い効果が期待できます。

しかし、折込チラシを配る際、どれくらいの費用対効果が期待できるのか不明で、なかなか実施できない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、折込チラシの概要や費用対効果について説明し、費用対効果を高める具体的なポイントをご紹介します。

折込チラシの配布を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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折込チラシとは?

折込チラシとは、新聞や雑誌などに折り込んで配布する形式のチラシです。特に新聞に折り込むものを指すことが多いといえます。

Web広告の台頭により、以前に比べて効果は穏やかになってきていますが、エリアマーケティングが得意で、しっかりセグメント対策をして配布できれば、依然として高い費用対効果が期待できます。

折込チラシのメリット

折込チラシのメリットは、主に以下の7つです。

  • 近隣にアピールできる
  • タイムリーな効果を得られる
  • 売上に直結できる
  • 主婦層や高齢者に効果的
  • 情報の信頼性が高い
  • 保存性に優れている
  • 比較的安価に大量配布できる

中でも特に大きなメリットは、近隣の住民に直接、タイムリーに働きかけができる点でしょう。また、その他の広告手段に比べて安価に大量配布ができるので、高い費用対効果が期待できます。

折込チラシのデメリット

折込チラシを配布する際は、以下のデメリット2点に注意が必要です。

  • 掲載できる情報量が限られている
  • 若年層への訴求に弱い

特に注意すべきは、若年層への訴求に弱い点です。新聞の購買率は年齢と正比例し、年齢層が低くなるほど、購買率も減少するため、若者向けサービスのアピールには適していません。そのため、費用対効果を高めるためには、セグメントに応じて広告手段を変更することが大切です。

以上挙げたメリットを最大化し、デメリットを最小化することが、折込チラシの費用対効果の向上に繋がります。

折込チラシのメリット・デメリットについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

【参考記事はこちら】:折込チラシの持つメリット・デメリットとは?その他広告との違いを踏まえて解説 | 通販支援ノート (nissen.biz)

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折込チラシにおける費用対効果とは?

そもそも費用対効果とは、かかった費用に対してどれくらいの効果が得られるかを表す指標のことです。別の言葉でコストパフォーマンスと呼ばれることもあります。

折込チラシは低コストで数多く配布できるため、しっかりセグメント対策をすれば、高い費用対効果が期待できる広告手段です。また、そこで得られる「効果」とは、具体的に言うとチラシへの反響の数、反響率と言い換えられます。

ここでは、折込チラシの費用対効果の内訳を探るべく、配布にかかる「費用」と、配布によって得られる「反響率」の詳細を確認していきましょう。

折込チラシの配布に必要な費用

折込チラシの配布に必要な費用は、一般的なB4サイズのものだと、全国平均で3円前後です。

より大判なB3サイズになると4~7円ほどになりますが、それでも他の広告に比べて安価に配布が可能だといえます。

折込チラシの制作に必要な費用

折込チラシを配布するには、デザインや文面を含めた制作費用も必要です。

自社にデザイナーやライターが在籍している場合、制作を内製化することもできますが、そうでない場合は外部に依頼しなければなりません。

チラシ制作にかかる費用は、一般的にはデザインとライティングのそれぞれで5~10万円程度かかります。ただし、通販やダイレクトマーケティングで利用するチラシの場合は、この費用では収まらないので注意が必要です。

通販やダイレクトマーケティングの場合は、チラシが販促を超えて買い場となるため、お客様に自分事化してもらうための工夫が必要となります。そのため、訴求力に特化したキャッチコピーやライティング、コンテンツに至るまでディレクションをするところから始める必要があり、20~30万円程度かかってくることも多いです。

なお、折込チラシの代行業者の中には、デザインや文面の制作から配布までをまとめて引き受けてくれるところもあります。合わせて依頼することでコストダウンも図れるので、自社での内製化が難しい場合はぜひ検討してみましょう。

折込チラシの反響率と計算方法

反響率とは、配布した折込チラシの数に対して、どれくらいの反響があったかを表す数値です。具体的には以下の計算式で求めることができます。

反響率(%)=反響数(件数)÷ 配布したチラシの枚数 × 100

折込チラシの反響率は、一般的に.0.1~0.3%程度だといわれています。つまり、仮に10,000枚配ったとしたら、おおよそ1~30件程度の反響が得られる見込みになります。

この件数に商品やサービスの単価、来店や問い合わせによって得られる利益などをかけ合わせれば、具体的な見込み利益も計算することができるでしょう。

折込チラシの費用対効果を高めるためのポイント

折込チラシは高い費用対効果を期待できる広告手段ですが、ただ配布すれば良いというわけでもありません。正しく準備したうえで取り組まないと、費用対効果を充分に引き出すことができない可能性があります。

ここでは、折込チラシの費用対効果を高めるために実施したいポイントを5つ厳選しました。1つずつ詳しく確認していきましょう。

制作・配布にかかるコストを抑える

費用対効果を簡単な数式で表すと「効果 ÷ 費用」となります。そのため、分母にあたる費用を抑えれば、それだけ費用対効果を高めることができます。

折込チラシに必要な費用は「制作コスト」と「配布コスト」の2種類です。

まず制作コストを抑えるには、社内で業務を内製化させるのが1つの手段。しかし、そのぶん余計なリソースがかかり、ノウハウがない場合はクオリティを担保するのが難しいです。そのため、心配な場合は代行業者に依頼した方が、結果的に低コストで高クオリティのものに仕上がる可能性が高いでしょう。

また、配布コストを抑えるためには、新聞や雑誌、フリーペーパーなど、折り込む雑誌ごとの費用を比較したり、配布枚数を調整したりといった施策が効果的でしょう。

反響率を具体的に設定する

折込チラシの費用対効果を高めるには、その要である反響率を具体的に設定することが不可欠です。たとえば、商品の購入数、問い合わせ数、来店数など、自社の商品・サービスに合った反響率を設定しましょう。

反響率が曖昧なままだと、配布後の効果検証ができず、より良いチラシ作りへ向けたPDCAサイクルを回せなくなってしまいます。

ターゲットにマッチしたクリエイティブを制作する

折込チラシの費用対効果を高めるには、それだけ効果的な内容のチラシを制作することが大切です。そのため、折込チラシに利用するクリエイティブ(広告素材)は、ターゲットにマッチしたものを制作しましょう。

折込チラシのターゲットは、扱う商品やサービス、折り込む媒体によって異なります。たとえば新聞折込チラシであれば、新聞を読む主婦や高齢者が主なターゲットですし、雑誌やフリーペーパーの折込チラシの場合は、そのテーマに合った趣味趣向を持つ読者がターゲットです。

クリエイティブは、折込チラシのターゲットを踏まえたうえで制作することで、より高い効果を生むことができます。また、定期的にクリエイティブをテストし、必要に応じて変更を加え、より高い反響が得られるよう改善していくことも重要です。

クリエイティブのクオリティを上げるのに効果的な「ABテスト」の概要や方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

「チラシの効果を高めるABテストとは?具体的な方法や注意点を詳しく解説」への内部リンク

URLやQRコードを掲載してWebサイトに誘導する

折込チラシの持つデメリットの1つに「掲載できる情報量が限られている」というものがありました。これを補い、費用対効果を高めるためには、折込チラシとWebサイトを連動させるのが効果的です。

具体的には、折込チラシに自社サイトのURLやQRコードを記載し、「詳しくはこちらから」と誘導すると良いでしょう。限られた紙面はアイキャッチとして使い、詳細な商品・サービスの説明はWebで行うイメージです。

ただし、高齢者向けの商品の場合、インターネットに疎い人が多いので、このような工夫がかえって逆効果になる恐れもあります。ターゲットとする顧客の性質に応じて使い分けるようにしましょう。

セグメントに沿って配布エリアを選定する

折込チラシの配布エリアは、自社商品・サービスに合わせた場所を選定しましょう。

たとえば、高齢者をターゲットにした健康食品のチラシを配布するのに、若い核家族が多い地域では効果が薄くなってしまいます。

自社商品やサービスが誰に向けたものなのかを洗い出し、適切にセグメントしたうえで配布エリアを選ぶことが大切です。

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【まとめ】費用対効果を高め、折込チラシを有効活用しましょう

今回の記事では、折込チラシの費用対効果について、計算方法や向上させるためのポイントなどを詳しく確認してきました。

折込チラシは、Web広告が台頭してきた現在においても効果的な広告手段です。今回ご紹介したポイントを踏まえて、より高い費用対効果で折込チラシを配布していきましょう。

弊社ニッセンでは、さまざまな通販プロモーション支援を実施しております。今回ご紹介したような折込チラシをはじめ、お預かりしたチラシを通販カタログに同封するカタログ同封や、出荷の際に商品と同じ箱にチラシを入れる商品同梱など、さまざまなサービスがご利用いただけます。

通販意欲が高い顧客に対し、年齢やエリアなどさまざまなセグメントをして配布できるため、通常の折込チラシと併用してのテストがおすすめです。また、ニッセン以外の通販媒体も数多く取り扱っているため、ターゲットやクリエイティブとの相性に合わせて、適切な媒体を選んでいただけます。

通販広告や販促活動にお悩みの場合は、ぜひニッセンへお問合せください。

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